BMJ Open Heart,2023,vol.10
Prevalence of pulmonary hypertension in mitral regurgitation and its influence on outcomes
オーストラリアでの国家レベルでのエコー登録でのデータ(NEDA)を用いて検討した。18歳以上、LVEF、RVSP(右室収縮期圧)のデータが揃っているもの、中等度以上のMRのものを検討。2000-2019年で106万人のデータがあり、9683人が条件を満たし検討。PHTなし群(RVSP<30㎜Hg)9.9%、境界群(PVSP30-39.9)30.5%、軽度PHT群(RVSP40-49.9)32.7%、中等度PHT群(50-59.9)16.4%、高度PHT群(RVSP≧60)10.5%。RVSPが高い程、年齢、女性、AF、AR、ASの頻度が有意に高率であった。1年死亡率、5年死亡率はPHTなし群は8.5%、33.3%に対し、重度PHT群では39.7%、79.8%で、OR:4.64(3.55-6.08)、5.18(3.98-6.73)であった。年齢、性別等で調整したハザード比では、全死亡でPHTなし群に対し重度PHT群でHR2.86(2.48-3.31)、心血管死のHR1.62(1.27-2.06)であった。MRでRVSP>34mmHgとなると、死亡のHR1.27(1.00-1.36)で死亡リスクが高くなっていた。