Early versus Later Anticoagulation for Stroke with Atrial Fibrillation
急性期脳梗塞後のDOACを導入するタイミングが脳梗塞再発や出血に関与するかははっきりせず、規模の小さなRTCがあるだけである。いくつかのガイドラインではDOAC再開をTIA、軽症、中等症、重症で1,3,6,12日後を推奨している。今回、ELAN研究として検討した。
前向きのRTCで、早期再開群、非早期群に1対1に割付。直径15mm以下の脳梗塞を小、MCA、ACA、PCAの皮質枝の領域の梗塞を中、これらの領域の梗塞or脳幹or15mm以上を大とし、早期再開群では小・中で48時間で再開、大で6-7日目に再開。非早期群では小で3-4日目、中で6-7日目、第で12-14日目再開とした。主要評価項目は30日以内の脳梗塞再発、全身性塞栓症、頭蓋外の重大出血、症候性頭蓋内出血、血管疾患による死亡の複合。15か国、103施設で36643例がスクリーニングを受け、2013例がITT解析された。早期群1006例(77歳、女性45.6%)、非早期群1007例(78歳、45.3%)。CHA2DS2-VAScスコアは中央値5点、脳梗塞サイズは小37.6%、中39.7%、大22.8%。入院時のNIHSS5点、ランダム化時点3点、血栓溶解療法39.7%、血栓除去術21.0%。30日後の主要評価項目の2.9%vs4.1%で調整リスク差-1.18(-2.84-0.47)であった。症候性頭蓋内出血は0.2%vs0.2%。脳梗塞再発1.4%vs2.5%、リスク差-1.14(-2.41-0.13)二次評価項目の90日後の複合イベントでは3.7%vs5.6%、リスク差-1.92(‐3.82~-0.02)であった。
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