Estimated Long-Term Bnefit of Dapagliflozin in Patients With Heart Failure
HFpEFでのSGLT2阻害薬の心血管死や心不全悪化の減少効果は2つのRTCで示されている。ダパグリフロジンの長期使用による。イベントフリー生存をノンパラメトリック年齢ベースの推計法により検討した。DELIVER研究はダパグリフロジンの第3相の無作為化二重盲検試験で、40歳以上、NIHYⅡ-Ⅳ、LVEF>40%、NT-proBNP>300を対象として2018年9月から2021年1月まで20カ国350施設で実施された。主要エンドポイントは心血管死と心不全増悪。6263人(72±10歳)のHFが登録され、6211人が完遂。観察期間2.3年。1122人(27%)でエンドポイントのイベントが発生し、300(27%)が心血管死、718(64%)がHF入院であった。全死亡は1023人。ダパグリフロジンはプライマリエンドポイントを18%減らした(HR:0.82、0.73-0.92)。全死亡では統計学的有意差なし。ノンパラメトリック年齢ベースの推計では、55歳ではプライマリエンドポイントまでのイベントフリー生存期間はダパグリフロジン群11.8年、対照群9.8年(p=0.14)、65歳では12.1年vs9.7年(p=0.002)、75歳では10.6年vs9.4年(p=0.063)であった。55歳から85歳でイベントフリー生存の絶対的な利益は80歳以降は減衰した。
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