Association of Catecholamine Dose, Lactate, and Shock Duration at Vasopressin Initiation With Mortality in Patients With Septic Shock
米国では敗血症性ショックの20-30%にバゾプレシンが投与されている。VASST研究のサブ解析ではノルエピネフリン15μg/分以下で死亡で有用であった。今回は実臨床での死亡との関連を検討した。多施設、後方視的研究で、Sepsis-3での敗血症性ショックの基準を満たす18歳以上で検討した。8施設、1610例(63±15歳、男性51.6%、ICU63.9%、大学病院76%、乳酸値3.9mmol/L(35.1mg/dL)、バゾプレシン導入時ノルエピネフリン25.0μg/分。APACHEⅢスコア109点)生存660例41%、死亡950例59%で、生存群と死亡群の間では年齢、基礎疾患の有無、乳酸値(3.0vs4.8)、バゾプレシン導入時間(5.0時間vs5.7)、ノルエピネフリン濃度(20.0vs30.0)で有意差を認めた。多変量解析ではノルエピネフリン濃度60μg/分以下では10μg/分上昇毎に死亡リスクが20.7%上昇し、ショック時間毎にバゾプレシン導入字の乳酸値が死亡と有意に関連し、ショック時間12.2時間では乳酸1毎に死亡の修正ORが1.18上昇した。逆にバゾプレシン導入時の乳酸値毎の導入までのショック時間は関連を認めなかった。乳酸値2.3mmol/L、ノルエピネフリン濃度10μg/分でのバゾプレシン導入時の予測死亡率41%、乳酸値3.9mmol/L、ノルエピネフリン濃度25μg/分での予測死亡率53%であった。(注、体重を90㎏とすると、25μg/分で、0.28γ)
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