2023年6月14日水曜日

僧帽弁閉鎖不全に対する経カテーテル的僧帽弁形成術での5年フォローアップ

NEJM,2023,vol.388,no.22
Five-Year Follow-up after Transvatheter Repair Mitral Regugitation

虚血性or非虚血性での僧帽弁閉鎖不全に対して経カテーテル的にedge to edgeに修復する治療法、MitraClipでの治療介入COAPT研究の5年フォローアップ。対象はLVEF20-50%で、心エコーでMRが中等症以上、NYHA2-4、除外基準はLVDd>7cm、重度PH、中等度以上の右心不全。経カテーテル的僧帽弁形成術+薬物治療群vs標準的薬物治療群に1:1に割付。主要評価項目は心不全入院。2012-2017年、米国・カナダの78施設で、614例を無作為化。302例がデバイス群、312例が対照群に割付。デバイス群は97%で形成術が実施。5年フォローはデバイス群89.4%、対照群84.6%で完遂。1回以上の心不全入院は50%vs66.7%で、1年当たりの心不全入院は33.1%vs57.2%で、ハザード比0.53(0.41-0.68)でリスクを減らした。全死亡のハザード比0.72(0.58-0.89)、死亡+心不全入院でハザード比0.53(0.44-0.64)であった。デバイス関連のイベントは5年で1.4%に発生し、全イベントは30日以内に発生していた。

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