Gabapentinoids and Risk of Hip Fracture
ガバペンチノイドは脳血液関門を通過し、神経伝達物質の遊離を阻害し、その結果、眠気、ふらつき、歩行バランス障害などの副作用を起こす。豪のビクトリア州の4つのデータを用いて2013年-2018年のの大腿骨頸部骨折のコホート研究として検討。ガバペンチノイドの処方が骨折前の60日間(インデックス期間)だった群と121-180日前(参照期間)だった群を比較して、対象薬のオッズ比を推定した。28293人が初回の大腿骨頸部骨折を受傷し、3190人がガバペンチノイドを処方されており93.9%がプレガバリンであった。2946人で解析を行った。59.5%が80歳以上、71.2%が女性。2644人でケース・クロスオーバー解析を行い402人はインデックス期間のみ、205人は参照期間のみでガバペンチノイドを内服しており、骨折のオッズ比は1.96(1.66-2.32)であった。2644人とマッチする将来対照群12920人を選んだ、ケース・ケース・タイムコントロール解析ではオッズ比は1.34(1.11-1.61)、他の薬剤を調整を行ってもオッズ比は1.30(1.07-1.57)と有意に高かった。