2024年12月11日水曜日

菌血症における抗菌薬治療、7日間vs14日間

NEJM,2024
Antibiotic Treatment for 7 versus 14 Days in Patients with Boodstream Infections

BALANCE研究、多施設、オープンラベル、ランダム化前向き試験。7カ国(カナダ、豪、NZなど)74病院で実施。対象は血培陽性者。免疫不全状態、人工弁、血管内グラフト、心内膜炎、骨髄炎、感染性関節炎、ドレナージ未の膿瘍、感染デバイス非除去例は除外。コンタミが考えられる菌、黄ブ菌は除外。主要評価項目は90日後の全死亡。3608人がランダム化され、抗菌薬治療7日間群1814人(70歳、男53.7%)、14日間群1794人(70歳、男52.8%)。SOFA中央値:4。ICU入室:55.0%。DM:31.8%。感染源;尿路42.2%。腹腔内・胆管系18.8%。肺13.0%。カテーテル感染6.3%。皮膚・軟部組織5.2%。血培陽性菌;大腸菌43.8%、クレブシエラ15.3%、エンテロコッカス6.9%、CNS4.8%、緑膿菌4.7%。90日までの死亡は14.5%vs16.1%で有意差はなく、非劣性が示された。ITT解析だけでなく、パープロトコル解析、7日以上生存の修正ITT解析でも同様。菌血症再燃2.6%vs2.2%で有意差なし。
入院を要する菌血症に対する7日間の抗菌薬治療は14日間治療に対して非劣性であった。

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