2025年12月10日水曜日

低ナトリウム血症の診断と治療 総説

JAMA,2022,vol.328,no.3
Diagnosis and Management of Hyponatremia

低Na血症は成人の約5%、入院患者の35%に発生。軽度低Na血症であっても、入院期間の延長や死亡率の上昇と関連。前向き研究では、低Na血症ではNa値正常者と比較して転倒頻度が高く( 23.8%vs16.4%)、平均7.4年間での新規骨折率も有意に高率(23.3%vs17.3%)。低Na血症は骨粗鬆症の二次的な原因でもある。
尿素とバプタンは、心不全患者の不適切抗利尿症候群および低ナトリウム血症に対する効果的な治療薬となりうるが、副作用として尿素の味、胃不耐症、バプタンの低Na血症の過剰補正、口渇増加がある。重篤な症状を伴う場合(傾眠、意識障害、昏睡、発作、心肺機能低下の徴候)は緊急事態であり、米国・欧州のガイドラインでは、高張食塩水のボーラス投与により、血清ナトリウム濃度を1~2時間以内に4~6mEq/L上昇させ、24時間以内に10mEq/L(補正限界)を超えないように治療する事が推奨。

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