Atogepant for the Preventive Treatment of Migraine
アトゲパントは経口投与が可能な小分子カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体作動薬で、半減期11時間で、1-2時間後に最大血中濃度に達するとされる。ADVANCE研究は本剤の第3相二重盲検試験。本剤を10mg、30mg、60mg、プラセボを無作為に割付し、12週投与。対象は18-80歳で、1ヶ月の片頭痛の頻度が4-14日で、片頭痛発症が50歳未満のもの。慢性片頭痛、新たな持続性頭痛、1ヶ月15回以上の片頭痛等は除外。参加者は片頭痛時、トリプタン、エルゴタミン、オピオイド、NSAIDs等での治療は許可された。主要評価項目は12週後の1ヶ月あたりの頭痛の頻度の変化。873例で解析され、アトゲパント10mg群221例、30mg群228例、60mg群231例、プラセボ群222例(40.3±12.8歳、女性89.2%、BMI:30.8、1ヶ月の片頭痛9.5回)。12週後のベースラインからの変化量でのプラセボ群との平均差は10mg群-1.2(-1.8to-0.6)、30mg群-1.4、60mg群-1.7であった。1ヶ月の片頭痛の回数が過去3ヶ月の月平均回数の50%以上減少した患者数は55.6%、58.7%、60.8%で、プラセボとのオッズ比は3.1(2.0-4.6)、3.5、3.8であった。有害事象では便秘と嘔気が多く、便秘7.7%、嘔気5.0%(10mg群)にみられた。(アレルガン社からの資金提供あり)
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