Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity
GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)はGLP-1とは別の栄養刺激ホルモンで脳や脂肪組織でのエネルギーバランスを調整するとされる。チルゼパチドはネイティブのGIPシークエンスから設計され、GIPとGLP-1の両方に働くアゴニストであり、本研究ではフェーズ3の無作為化二重盲検試験、SURMOUNT-1試験として実施された。
対象はBMI:30以上(または合併症のあるBMI:27以上)で、糖尿病は除外。チルゼパチド5mg群、10mg群、15mg群、プラセボ群に割付て72週投与。複合エンドポイントはベースラインからの体重変化と5%以上の体重減少達成。9ヶ国119施設で実施。2539人(44.9歳、女性67.5%、体重14.8㎏、BMI:38.0)が4群に割付。ベースラインからの体重変化はそれぞれ-15.0%、-19.5%、-20.9%、-3.1%でプラセボに対して有意に減少。5%以上の減量達成はそれぞれ85%、89%、91%、35%であった。20%以上の減量達成はプラセボが3%であったのに対し10mg群50%、15mg群57%であった。チルゼパチドの有害事象の多くは消化器系の症状で軽度から中等度であり、有害事象での中断はそれぞれ4.3%、7.1%、6.2%、2.6%であった。膵炎はそれぞれ0.2%であった。
0 件のコメント:
コメントを投稿