Hydrocortisone in Severe Community-Acquired Pneumonia
市中肺炎のグルココルチコイドの有用性については、過去のメタ解析では生存率の改善はないもの入院期間を短縮できた、別の解析ではバイアスのリスクはるものの死亡を減らしたと報告された。今回、重症市中肺炎でICU入室した患者で、28日後の全死亡を改善するか検討(CAPECOD研究)。二重盲検のRCTで、フランスの31施設で実施。18歳以上、P/F比300以下の市中肺炎を対象。二重盲検で1対1に割付し、実薬群はヒドロコルチゾン200㎎を4日間、4日目に評価し、さらに条件を満たす場合、漸減して14日間継続。主要評価項目は28日後の全死亡。2015年10月から登録を開始、2回目の中間解析(ヒドロコルチゾン群401例)で、有意差が見られ、試験の終了が勧告された。800例が割付られ、ヒドロコルチゾン群400例、対照群395例で解析された。対照群で年齢67(58-78歳)、COPD26.6%、挿管人工呼吸21.5%、NIV22.8%、ネイザルハイフロー41.0%、リザーバマスク14.7%。昇圧剤治療12.9%、ICU入室まで5.2時間、ICU入室から介入まで14.6時間。結果は28日後の死亡で6.2%vs11.9%(p=0.006)、90日の死亡9.3%vs14.7%、28日の累積挿管人工呼吸HR:0.59(0.40-0.86)、累積NIVでHR:0.60(0.32-1.15)。昇圧剤使用HR:0.59(0.43-0.82)。消化管出血は2.2%vs3.3%、HR:0.68(0.29-1.59)。7日間のインスリン使用量35.5単位vs20.5単位。ヒドロコルチゾンは市中肺炎の28日後の全死亡を減らした。
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