Case Records of the MGH
Case 7-2022:A 65-Year-Old Woman with Depression, Recurrent Falls, and Inability to Care for Herself
4年前にうつ病と診断され、ブプロピオン、シタロプリム投与、認知行動療法を受けていた。4週前、自動車運転中に居眠りをし交通事故を起こす。事故後、悲嘆、不活発、身の回りの事が不能の状態になったと本人は言う。その後、バランスが取りにくくなり、歩行時に歩行器を使用するようになる。歩行はワイドベースで、やや左下肢を引きずっていた。造影脳MRIではT2WIで橋に造影されない病変、右半卵円中心に拡散画像のADC-mapで低信号を認めた。筋電図、神経伝導検査は異常なし。その後、理学療法、認知行動療法が継続。その後の診察では、片麻痺様の歩行を認めたが、トレッドミル上は正常に歩行できていた。また左手は常に胸部の上で動かなかったが、夫に挨拶をする際に、左手を上げていた。機能性神経障害との診断とされた。その後、リハビリテーションセンターに移ったが、注意、記憶、遂行機能に問題を認め、左への注意障害を認めた。このため、再診となった。痛み刺激に対して、左手をひっこめる事は不可能であったが、左下肢を重力に抗して動かすことはできた。
鑑別診断
機能性神経障害
神経局在:右半球
神経変性疾患:異染性白質ジストロフィー、クラッベ病、CADASIL
感染症
脳静脈洞血栓症
primary angitis of CNS
CNSリンパ腫
→脳生検:びまん性B細胞リンパ腫
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