2025年5月14日水曜日

時間毎の暑熱暴露と急性虚血性脳卒中

JAMA Network,2024,vol.7,no.2
Hourly Heat Exposure and Acute Ischemic Stroke

中国全土の200以上の脳卒中センターからなる脳卒中ビッグデータ(BOSC)のデータを用い、18歳以上、脳卒中発症後7日以内に入院、自己申告の発症時刻のわかるものを用い、2019-2021年で気温の高い4-9月の患者を対象とした。100キロ圏内の気象台のデータを用い、発症時刻から24時間の1時間毎の気温、湿度を用いた。条件付きロジスティック回帰分析+時間差を考慮した時系列データ非線形解析モデルにて検討した、329地点、82455人の虚血性脳卒中患者で解析。年齢65.8±11.9歳、男性63.4%、喫煙32.1%、アルコール24.2%、高血圧59.7%、脂質異常症3.0%、AF3.4%。発症3時間以内の来院率11.8%。気温を100パーセンタイル分位とした場合、最も低い1パーセンタイル分位を基準とすると気温12.1度、99パーセンタイル分位の気温は33.3度で、高い気温では、虚血性脳卒中の発症はオッズ比1.88(1.65-2.13)で高く、脂質異常があるとオッズ比は4.68(2.15-10.17)となった。高い気温の暴露の影響は10時間持続し、気温はオッズ比に線形に影響し、北部地域でより強い影響を認めた。

0 件のコメント:

コメントを投稿