Microplastics and Nanoplastics in Atheromas and Cardiovascular Events
NASCET70%以上の無症候性内頸動脈狭窄でCEAを実施した連続447例(イタリア、サレルノ大学病院)のうち同意を得た312例。術後、退院までに8例が脳卒中または死亡し、47例が中断し、257例を33.7±6.9ヶ月フォローアップした。
150例(58.4%)で頸動脈アテローマ中にポリエチレンが見つかった。31例(12.1%)にポリビニル塩化物が見つかった。これらプラスティック(MNP)が見つかった群はより若年で、高血圧は少ない傾向を認めた。居住地域に差を認めず。頸動脈にMNPを認めた群では、そうでない群に比して、頸動脈プラーク中のIL-18、IL-1β、TNF-α、IL-6が多くみられ、コラーゲンは少なく、CD3、CD68は多く発現していた。心血管イベントは、20.0%vs7.5%で、年齢・性・BMI・コレステロール値、HDL-c、LDL-c、クレアチニン、高血圧、過去の心血管イベント等で調整したハザード比4.53(2.00-10.27)で、頸動脈プラーク中のMNPの存在は心血管イベントのリスクとなっていた。