Effect of Colonoscopy Screening on Risks of Colorectal Cancer and Related Death
2009年~2014年で、ポーランド、ノルウェー、スウェーデン、オランダ(オランダのデータは新しい同国の法的規制により使用できず)の55-64歳で、一般市民登録された健康な男女から無作為に抽出された人をスクリーニングとして大腸内視鏡検査を1回受ける様に招待する群と、通常群に、1:2に割付し、フォローアップした(NordICC研究)。主要エンドポイントは10-15年後の大腸癌と、その関連死。84585人の参加者(招待群2822人、通常群56365人、年齢59歳、中央値10.0年観察)で、招待群で実際に大腸内視鏡スクリーニング検査を受けたのは42.0%(ノルウェー60.7%>ポーランド33.0%、60-64歳43.1%>55-59歳40.9%)であった。招待時の内視鏡スクリーニングで、大腸癌と診断されたのは65人0.5%で、腺腫が指摘されたのは30.7%、ポリペクトミー関連の消化管出血は15人0.13%であった。穿孔や内視鏡関連死は認めず。
10年後の大腸癌は招待群vs通常群では0.98%vs1.20%で、リスク比0.82(0.70-0.93)でリスクが18%減少し、10年間で大腸癌1例を予防するためのNNTは455であった。大腸癌による死亡は0.28%vs0.31%、リスク比0.90(0.64-1.16)で差を認めず。全死亡でリスク比0.99であった。
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