Orthostatic hypotension, Hypertension Treatment, and Cardiovascular Disease
-An Individual Participant Meta-Analysis-
成人高血圧患者の10%以上で起立性低血圧を有するとされ、降圧剤使用が関連するだけでなく、心血管疾患イベントや死亡に関連するとされる。近年、我々は9論文のメタ解析により、強化降圧治療と起立性低血圧は関連がないと報告したが、今回、起立性低血圧、立位低血圧が心血管疾患イベントや死亡と関連するかを検討した。MEDLINE、EMBASE、CENTRALのデータベースより500人以上、6ヶ月以上等で検索し9論文、29235人(69.0±10.9歳、女性48%、中央値4年観察)の個人データを用いた。起立性低血圧は座位から立位でSBP20以上、DBP10以上低下、立位低血圧は立位でSBP110以下、DBP60以下とした。ベースラインで9%に起立性低血圧、5%に立位低血圧を認めた。ベースラインで起立性低血圧のある者は有意に心血管疾患イベント・死亡リスクが高かった(HR,1.14;1.04-1.26)。立位低血圧でも同様(HR,1.39;1.24-1.57)であった。強化降圧治療群では起立性低血圧ありでHR,0.83;0.70-1.00、起立性低血圧なしでHR,0.81:0.76-0.86と心血管疾患イベント+死亡リスクを下げた。立位低血圧なしでは強化降圧治療はCVDイベント+死亡リスクをHR,0.80;0.75-0.85と有意に下げたが、立位低血圧ありではリスクを下げなかった、HR, 0.94;0.75-1.18。
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