Case Records of the MGH
Case 8-2024: A 55-Year-Old Man with Cardiac Arrest, Cardiogenic Shock, and Hypoxemia
レストランで夕食を食べていた男性が意識を失い、第1発見者がAEDで除細動、CPR施行。4分後に救急隊がVF確認し除細動。アミオダロン、エピネフリン経静脈的投与。VT持続。ERに搬送され、心電図にて下壁誘導にST上昇型心筋梗塞所見。到着時、心拍数123、BP188/107。BMI:27.0。RCAに薬剤湧出性ステント導入。カングレロール、アミオダロン、バンコマイシン、セフェピム開始。経皮的LVAD(左室補助心臓)装着。ノルエピネフリン4μg/分、LVAD補助最大でもBP81/72。
SARS-CoV-2RNA陽性。侵襲的心拍出量モニタリングのデータでは、中心静脈血酸素飽和度56.6%、混合静脈血酸素飽和度76.8%、動脈血酸素飽和度93.0%。
鑑別診断
RCAにステント留置、経皮的LVADにも関わらず心原性ショック、低酸素血症増悪。
心係数(CI):1.7であれば、混合静脈血酸素飽和度は40%が予想。
肺動脈カテーテルが正しい位置にあるとして、急性心筋梗塞で予想より混合静脈血酸素飽和度が上昇するのは1)心外AVシャント、2)分布異常ショックを伴う心原性ショック、3)乳頭筋破裂・心室中隔破裂
診断
心エコー再検にて中隔下部に16mmの欠損、左右シャント。
最終診断
下壁梗塞に伴う心室中隔破裂、急性乳頭筋破裂
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