2024年6月19日水曜日

不随意運動、意識レベル低下の79歳男性

NEJM,2023,vol.389,no.15
Case Records of the MGH
Case 31-2023: A 79 Year-Old Man with Involuntary Movement and Unresponsiveness

9ヶ月前、左肩、左顔面の不随意運動。ビクッとする運動で意識の変容を伴わなず、1-2分で消失。その6ヶ月後には症状は月1回、5-6分持続する様になる。プライマリケア医では低Na血症(129)指摘。MRIでは造影される右中前頭回の小さな異常血管影、脳波ではてんかん波は認めないが、左側頭葉の徐波を認めた。2ヶ月前、てんかんクリニックで、LEV開始。発作時の動画では、舞踏アテトーゼ様であった。LEVを減量し、クロバザムへ変更。
今回、左上下肢の不随意運動が1時間持続した後、意識レベルの低下を認め、ERへ搬送。血性Na:125、CTAで右CCAからICAにかけて閉塞あり。左顔面麻痺あり。
鑑別診断
舞踏病様運動、アテトーゼ、バリスム、ジストニア
てんかん発作:今回の患者の不随意運動は定型的でなく、てんかんとしては非典型的ではないか。
低Na血症、不随意運動、てんかん:抗LGI-1抗体関連自己免疫性脳炎
機能性神経障害
Limb shaking TIA
診断、治療
Limb shaking TIA、緊急CEA

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