A Phase 2 Randomized Trial of Survodutide in MASH and Fibrosis
MASHでは肥満を伴う事が多く、肥満に対してGLP1作動薬は効果が示されているが、肝細胞にはGLP1受容体が存在しない。グルカゴンとGLP1の両方への作動薬は肝でのエネルギー消費、脂肪分解、肝細胞内脂肪の移動などの肝への直接作用が期待できる。25ヵ国、155施設で二重盲検試験として、スポンサーのベーリンガーインゲルハイム社主導で実施。肝生検でNAFLD活動性スコア(NAS)が4点以上、肝線維化F1-F3の18-80歳のMASHを対象とした。主要評価項目は48週後の肝生検でのNASの2点以上の改善。2次評価項目はMRI-PDFFでの肝内の脂肪量の30%以上の減少や、ALT、ASTの改善等。
295例(対照群53.0歳、女性59%、BMI:35.49、T2DM合併39%)が無作為化され、281例95.9%が治療を完遂し、219例が治療終了後の肝生検を受けた(治療後の肝生検非実施例は治療反応なしと判定)。主要評価項目の48週後の肝線維化の悪化のないNAS改善はSurvodutide2.4mg群、4.8mg群、6.0mg群、対照群で47%、62%、43%、14%で有意に改善した。2次評価項目では、MRI-PDFFでの肝脂肪量30%以上の減少は、63%、67%、57%、14%、ALT減少は6.0mg群vs対照群で‐38.5vs-5.7、AST減少は‐32.2vs-2.4であった。
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