2025年1月22日水曜日

前高血圧からの高血圧進行に対して尿酸はリスクの指標である

Hypertension,2018,vol.71
Uric Acid Is a Strong Risk Marker for Developing Hypertension From Prehypertension
-A 5-Year Japanese Cohort Study-

単施設(聖路加国際病院)での後方視的研究。2004年~2009年のデータを使用。30-85歳で、高血圧で治療中の者を除外。正常血圧(BP<120/80)群、男2557人、女4330人、前高血圧(BP:120-140/80-90)群、男2081人、女1503人で検討。高尿酸血症は男>7.0㎎/dL、女>6.0とした。血圧正常群の5年後の高血圧発症は2.9%で、高尿酸血症有無では5.6%vs2.6%(p<0.001)。高血圧への移行の尿酸の閾値は男8.0、女5.0であった。前高血圧群の5年後の高血圧発症は25.3%で、高尿酸血症有無では30.7%vs24.0%(p<0.001)。リスクファクターを調整した前高血圧から高血圧発症のリスクのオッズ比は、BMI高値1.051、ベースラインのSBP高値1.072、ベースラインのDBP高値1.085に対して、高尿酸血症は1.149であった。尿酸値の4分位の最低群に対し、最高群の5年後の高血圧発症の修正オッズ比は女1.970、男1.369であった。

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