NEJM,2025,vol.393,no.4
Case Records of the MGH
Case 21-2025: A 75 Year-Old Man with Cough, Dyspnea, and Hypoxemia
7ヶ月前にACO(オーバーラップ症候群)と診断され、ステロイドの点滴投与、経口PSL漸減中。その3週後、呼吸器症状持続で、経口PSL開始、末梢血Eo:910、IgE:4440IU/mL、ABPA(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症)と診断され、デュピルマブが開始。その6週後、発熱、肺うっ血増悪。市中肺炎と診断、アジスロマイシン、セフェム系抗菌薬開始。喀痰から肺炎桿菌。その3ヶ月前、喘鳴持続するため受診。Eo:100、IgE:516、アスペルギルス特異的IgE:27.5IU。経口PSL再開。
6週前に中米を訪問、そこで呼吸器症状増悪し、現地医療機関受診。状態改善せず、そのままボストンのホテル到着し、ER受診。
4L経鼻酸素で、酸素飽和度91%、呼吸回数32、喀痰塗抹でグラム陽性桿菌、グラム陰性桿菌。アデノウイルス、クラミジア、コロナ、メタニューモ、マイコプラズマ等のPCR陰性。肺CTで膨隆した浸潤影が左下肺にあり。ネイサルハイフロー60Lでも酸素飽和度92%、レジオネラ、ヒストプラズマ抗原陰性。IGRA陰性。
鑑別診断;
血管炎、癌、感染症
感染症では真菌、寄生虫、抗酸菌、グラム陽性菌
免疫抑制状態で、空洞形成する肺炎のグラム陽性菌として、ロドコッカス属、アクチノミセス、ノカルジア。
診断:
グラム染色でフォラメント状、分枝し、玉状の形成が確認され、アクチノミセスまたはノカルジアが疑われ、抗酸菌塗抹検査で陽性。培養にて最終的にノカルジア、マイコバクテリウム・アブセスサス。
治療:
経静脈的ST剤、イミペネムで39日間治療
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