2025年11月5日水曜日

黄ブ菌菌血症の治療

JAMA,2025,vol.334,no.9
Management of Staphylococcus aureus Bacteremia A Review


2017年の時点で、耐性菌の中でMRSAは52%。黄ブ菌菌血症の90日死亡率は27%。高収入国では10万人あたり9.3-65人の黄ブ菌菌血症が発生。2348人を21年間観察した研究ではCVカテや心臓デバイスを植込した患者では54%に黄ブ菌菌血症を発症。
黄ブ菌は30%の人で、鼻腔、咽頭、皮膚、消化管に存在。細胞の表面にMSCRAMMs(接着性マトリックス分子認識因子)を介して接着後、ポリサッカライド、蛋白質、免疫システムから防御する細胞外DNAによるバイオフィルムを形成。さらに凝固因子、vonWF結合蛋白を活性化して膿瘍を形成。膿瘍が破裂すればさらに新しい膿瘍を形成を誘引する可能性がある。
感染フォーカスは骨関節部14.4%、血管内構造物17.8%、肺5.9%で尿路はほとんどない。特定できないものも20%を占める。
MSSAに対してはCEZまたは抗ブ菌PC(ナフシリン、フロキサシリン)が推奨。MRSAに対してはVCM、ダプトマイシン、セフトビプロールが推奨される。
低リスク、臓器障害のないMSSA、MRSAの菌血症に対しては2週間の抗菌薬治療、高リスク、臓器障害のある菌血症に対しては4-6週間の抗菌薬治療が必要。
感染源管理は重要。5325人の米国の報告では心臓デバイスの除去の有無での死亡率は5.6%vs16.4%、OR,0.31とされた。


0 件のコメント:

コメントを投稿