2026年6月10日水曜日

食思不振、体重減少、肝病変を認めた86歳女性

 NEJM,2026,vol.394,no.16
Case Records of the MGH
Case 12-2026: An 86-Year-Old Woman with Anorexia, Weight Loss, and Liver Lesions

3週間前までは問題なし。食思不振、摂食量減少、全身衰弱、身の回りの事が困難になる。友人に連れられER受診。35.9度、軽度黄疸あり。右上腹部に圧痛。造影CTにて、総胆管結石、総胆管壁肥厚、肝内・肝外胆管拡張を認め、肝第4区域に45mmの病変あり。
WBC:12260、Eo:10%、総bil:2.2、直bil:1.5、尿ケトン3+
既往歴:乳癌(エストロゲン受容体陽性)

鑑別診断
多発肝のう胞
癌(乳癌肝転移、肝細胞癌、胆管癌、ほかの癌転移)
感染症(膿瘍、非化膿性膿瘍、エキノコッカスのう包)
肝膿瘍の4つの機序①胆道感染からの上行性、②腹腔内感染からの経静脈流入、③血流感染かの血行性波及、④近傍組織からの直接的な波及

診断
バルン補助内視鏡検査にて、生検実施。ERCP実施し、胆管ステント留置。
肝組織の生検からは、肝実質の壊死組織、白血球、リンパ球、マクロファージの急性炎症。チール・ニールセン染色陰性。マッコンキー培地等で大腸菌確定。
治療
PIPI/TAZ→CTRX+メトロニダゾール→AMPC/CVA内服

2026年6月4日木曜日

慢性腎臓病

 Lancet,2026,vol.407
Chronic kidney disease : Seminar

世界でCKDは8億5千万人、腎代替療法400万人。
2017年の段階でCKDの有病率9.1%。1990年から比較してCKDは29%増加。
年齢別のCKDの増加率は男性に比して女性は1.3倍になっている。しかし、いったんCKDが増悪すると、女性より男性の方がeGFRの低下率が大きく、透析または腎移植の割合は1.5倍多くなる。
5年以内の腎不全リスクが3-5%に達したら、腎専門医の受診をすすめるべき。
KDIGOガイドラインではタンパク質摂取量は0.8g/kg。
RAS阻害薬、SGLT2阻害薬くわえて、nsMRA(フィネレノン)、GLP-1作動薬